看護師の資格の種類と取り方|進学ルート・国家試験・資格取得後の働き方

看護師の資格の種類と取り方|進学ルート・国家試験・資格取得後の働き方

看護師、准看護師、保健師、助産師、認定看護師、専門看護師。似た名称でも、免許の種類や取得までの教育、求められる経験は異なります。

これから免許を取る方と、すでに看護師として働いて専門性を高めたい方では、調べる順序も違います。この記事では、その違いを整理し、進学先や取得後の職場を確認するポイントを紹介します。

まず「免許」と「日本看護協会の認定資格」を分ける

種類位置付けと確認点
看護師国家試験と免許取得が必要。「正看護師」は准看護師と区別するために使われる呼び方
准看護師都道府県知事の免許。看護師とは教育・免許・業務上の指示の受け方が異なる
保健師看護師とは別の国家資格。所定の教育と保健師国家試験への合格が必要
助産師看護師とは別の国家資格。所定の教育と助産師国家試験への合格が必要
認定看護師・専門看護師看護師免許と経験・教育などを基礎とする、日本看護協会の認定資格

保健師・助産師の免許を取得するには、それぞれの国家試験に加え、看護師国家試験にも合格する必要があります。教育プログラムがある大学等では、看護師とあわせて必要な課程を学ぶルートもあります。日本看護協会・看護職になるには

看護師と准看護師の違いを、単純に「注射などができる・できない」と捉えるのは適切ではありません。准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示を受けて療養上の世話や診療の補助を行います。施設内の役割と指示体制を確認しましょう。日本看護協会・看護チームの業務に関するガイドライン

初めて看護師免許を目指す主な進学ルート

現在の段階とルート教育期間の例確認すること
高校卒業後に看護系大学へ4年取得できる受験資格、実習、学費、支援制度
高校卒業後に看護短大や看護師養成所へ主に3年。課程によって違いがある学校・課程の指定、実習日程、卒業要件
中学校卒業後に5年一貫課程へ高校と専攻科を合わせて5年進路変更時の扱い、教育内容、国家試験までの流れ
准看護師から看護師学校養成所2年課程へ全日制2年、定時制3年、通信制2年免許・学歴・実務経験などの入学条件

5年一貫課程は「高校卒業後に5年間学ぶ課程」ではなく、中学校卒業後に高校と専攻科で学ぶルートです。課程の修了だけで免許が自動的に得られるのではなく、看護師国家試験への合格と免許取得が必要です。厚生労働省・養成施設と資格取得ルート

大学・専門学校という区分だけで、実習の質、合格率、学費の安さを決めつけないようにしましょう。学校ごとの募集要項と、入学から卒業までに必要な費用を比較してください。

准看護師からの通信制は、2026年4月からの要件を確認する

准看護師から看護師を目指す2年課程には、全日制・定時制・通信制があります。通信制は、免許を持たない方がオンラインだけで初めて看護師を目指すための課程ではありません。

日本看護協会の案内では、通信制の入学に必要な准看護師としての実務経験は、2026年4月1日から5年(60か月)以上となっています。非常勤の経験の算定や必要な証明書は、受験する学校へ確認してください。日本看護協会・准看護師のための進学特設サイト

通信制でも登校や実習等があり、すべて自宅で完結するとは限りません。勤務と両立する場合は、必須の出席日、実習期間、通学距離、勤務変更の可否を先に確認することが大切です。

社会人から学ぶなら、実習と生活費まで予定を組む

希望する学習や働く条件をノートで整理する様子

社会人入試があっても、授業や実習が夜間・休日だけとは限りません。学校の名称や「社会人歓迎」という案内だけで判断せず、実際の週間予定を確認しましょう。

  • 入学時の学歴・選考・出願条件。
  • 通常の授業時間と、実習中に必要な出席時間。
  • 学費、教材、実習先への交通費などの総額。
  • 就労を減らした場合の生活費。
  • 利用できる奨学金・給付制度の条件。
  • 貸与型支援の返済や、勤務先と結び付く返還免除の条件。

「卒業後に指定先で働けば返還免除」という制度も、勤務期間や中途退職時の扱いを確認してください。費用だけで進学や就職先を決めず、教育内容と働く条件も合わせて比較しましょう。

国家試験は、受験年度の公式情報で確認する

看護師国家試験は、所定の教育などによって受験資格を満たした方が対象です。独学で試験だけに合格すれば免許が取れるという制度ではありません。外国の学校・免許からの受験にも認定手続きがあるため、該当する公式案内を確認してください。

2026年の第115回看護師国家試験は、受験者59,614人、合格者52,666人、合格率88.3%でした。新卒者の合格率は94.1%です。全受験者と新卒者を混同せず、年度を付けて確認しましょう。厚生労働省・第115回看護師国家試験の合格発表

合格率は個人の合格を保証する数字ではありません。試験日、受験手続き、出題基準、合格基準は受験する年度の案内を見て、学校での学習や過去問題の振り返りにつなげてください。

免許取得後の専門資格は、目指す役割から選ぶ

認定看護師と専門看護師は、看護師免許を取得した後に、必要な経験や教育を経て目指す資格です。「資格が多いほどよい」と考えるより、どの対象者にどのような支援をしたいかから考えましょう。

認定看護師は特定分野の実践・指導・相談、専門看護師は実践に加えて調整・倫理調整・教育・研究などの役割も含みます。教育の形や要件が異なるため、認定看護師と専門看護師の違いで整理できます。

2026年9月確認時点で専門看護分野は14分野、認定看護師のB課程は19分野です。認定看護師のA課程とB課程の名称・教育を混同せず、申請年度の案内を確認してください。日本看護協会・専門看護師認定看護師

資格を生かす職場は、募集条件と教育体制を確認する

今後の働き方や学習について相談する様子

看護師免許があっても、すべての仕事にそのまま応募できるとは限りません。養護教諭など別の免許が必要な仕事や、経験・追加研修を求める求人もあります。海外で働く場合も、渡航先の資格・登録要件を確認します。

すでに看護職の免許を持ち、条件に合う求人を探したい方は、看護roo!転職とレバウェル看護の比較・選び方を参考にできます。これから進学する方は、まず学校や公的な進路相談で必要な課程を確認し、就職支援とは目的を分けて利用しましょう。

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