看護師のやりがいとは?感じる場面と、見失ったときに見直したいこと

看護師のやりがいとは?感じる場面と、見失ったときに見直したいこと

本記事には広告・PRを含みます。

「患者さんの役に立ちたいと思っていたのに、最近は仕事を終えるだけで精いっぱい」。やりがいを感じられない日が続くと、自分の気持ちが足りないのではと考えてしまうかもしれません。

でも、無理に前向きな理由を探す前に、忙しさや勤務、相談できる環境を振り返ってみてください。この記事では、看護のどんな場面を大切にしたいか、その関わりを続けられる条件は何かを整理します。やりがいを感じることを、我慢して働き続ける義務にはしません。

看護のやりがいは、回復や感謝の言葉だけではない

感謝の言葉や回復をうれしく感じることはあっても、それだけで看護の価値が決まるわけではありません。日本看護協会の倫理綱領でも、看護の目的には健康の回復だけでなく、苦痛の緩和や、その人らしい人生への支援が含まれています。日本看護協会:看護職の倫理綱領

例えば、次のような関わりを「大切にしたい」と感じる人もいるでしょう。いずれも振り返りのための例で、全員が同じ場面で喜びを感じるという意味ではありません。

場面の例振り返る視点
相手の疑問を聞き直し、説明を調整した自分が伝えることより、相手の理解を確かめられたか
小さな変化を報告し、チームで対応を考えた一人で抱えず、必要な情報を共有できたか
生活上の希望を聞き、他職種につないだ医療上の予定だけでなく、本人の希望を扱えたか
できない業務を相談し、支援を受けた無理な実施を避ける判断ができたか

感謝を表す余裕がない人、言葉で伝えにくい人もいます。反応がなかったことを、自分のケアに意味がなかった証拠と考える必要はありません。また、患者さんの経過を自分一人の成果や失敗として背負わず、チームと振り返ります。

職場ごとに「どんな関わりをしたいか」を考える

職場の名前だけで、やりがいの種類や忙しさが決まるわけではありません。以下は興味を整理するための視点です。実際の業務は応募先の診療内容や配属で確認してください。

関心のある仕事見学・面接で確かめたいこと
病棟で日々の変化や退院に関わる担当患者、入退院の流れ、説明・調整に関わる役割
外来で通院や生活を支える診療科、相談・指導の担当、処置や受付との役割分担
手術室で周術期の看護に関わる担当業務、術前・術後の関わり、教育の進め方
透析に関わる看護師の担当範囲、継続的な支援、緊急時の体制
訪問看護で暮らしに関わる利用者の状況、訪問件数、同行教育、相談体制
介護施設で生活と健康を支える看護と介護の役割、医師との連携、夜間の対応

「じっくり関わりたい」という希望も、話す時間がほしいのか、長い期間関わりたいのか、退院後の暮らしまで知りたいのかで、確認する条件が変わります。

ゆっくり話すのが好きだから慢性期や訪問看護なら必ず合う、とは限りません。急変対応や時間の制約、複数の業務が重なる場面も含めて確かめましょう。看護師の働き方の選び方では、職場と勤務条件を分けて整理しています。

やりがいを見失ったときは、気持ちと働く条件を分ける

「仕事が好きではなくなった」と結論を出す前に、いつから、どんな場面でそう感じるのかを振り返ります。次の表は診断ではなく、相談する内容を整理するためのものです。

今の困りごと先に確認したいこと
業務を終えることだけで精いっぱい担当する仕事の量、勤務時間、休息の取り方
質問するのが怖い指導や相談の方法、安心して話せる別の窓口
自分の成長が分からない評価の具体的な内容、できるようになった業務、次に学ぶ範囲
大切にしたい看護と実務が違う担当業務を変えられるか、別の配属では何が違うか
休日もつらさが続く仕事の検討より先に、体調について相談する必要がないか

日本看護協会は、看護職自身の健康や生活の充実を守ること、安全な環境に向けて個人と組織の両方で取り組むことも倫理綱領で示しています。やりがいだけを理由に、負担を個人で引き受け続ける必要はありません。

余裕があるときに、最近の一場面を書いてみる

経験や働く条件をノートに整理する様子

初心を思い出す方法が合う人もいますが、看護師を目指した理由が今と変わっていても構いません。給与や働き方を大切にしたいという希望も含めて、今の自分の考えを書きます。

  • 最近、もう少し時間を使いたかった仕事は何か
  • 続けたいと思った関わりは何か
  • 負担が大きく、減らしたい仕事や勤務は何か
  • そのために必要な教育や相談相手はいるか

例えば「退院の説明を工夫したかったが、同時に別の業務が重なった」なら、説明の技能だけでなく、担当や時間の調整も確認点になります。これは架空の整理例です。個人の振り返りに、患者さんが特定される情報や診療記録を持ち出さないでください。

書き出すこと自体がつらければ、今すぐ行う必要はありません。自己分析の進め方も、使える部分だけ参考にしてください。

相談・学び直し・働き方の変更は、状況に合わせて選ぶ

働く条件や必要な支援について相談する様子

相談相手を、問題に合わせて選ぶ

担当業務や教育の相談なら指導者や上司、勤務の調整なら管理者や人事など、変えたい内容を扱える相手に相談します。その相手との関係自体に問題がある場合は、別の上司や職場外の窓口を選んで構いません。

眠れない、食べられないなど生活に支障がある場合は、やりがいを取り戻そうと頑張るより、医療機関や産業医などに体調を相談してください。厚生労働省「こころの耳」の相談窓口案内でも、相談先を確認できます。

学習を増やす前に、学びたいことと余力を確認する

分からない業務を指導者と振り返る、必要な研修を選ぶなど、小さく具体的に考えます。やりがいがないから認定資格を取る、と急いで大きな負担を増やす必要はありません。資格や進学を考えるなら、目的、時間、費用、勤務先の支援を確認しましょう。

異動や転職では、変えたい条件を比較する

異動や勤務調整で改善できる場合もあれば、別の職場を探したい場合もあります。最初の配属先が、自分に最も合う場所とは限りません。ただし、移れば必ずやりがいを感じられるという保証もないため、今と何が変わるかを具体的に比べます。

求人の紹介や条件確認を手伝ってほしい場合は、看護roo!転職とレバウェル看護の比較・選び方を参考にしてください。体調の相談と求人の相談は目的が異なります。転職支援の登録だけで、つらさを解決しようとしなくて大丈夫です。

看護職の就業相談や無料職業紹介は、ナースセンターでも受けられます。どんな看護を続けたいかと同時に、自分の生活を守れる働き方かも大切にしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA