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「いまの分野をもっと深く学びたい。でも、仕事を休めるのか、費用を払えるのかが気になる」。認定看護師を考えるときは、資格の条件と、学び続けられる勤務条件を一緒に整理しましょう。
認定看護師を目指す基本の流れは、必要な実務経験を積み、認定看護師教育課程を修了し、日本看護協会の認定審査・登録を経ることです。この記事では、2026年9月に確認した公式情報と、受講先・職場に尋ねたい項目をまとめます。
認定看護師は、特定分野の看護実践を深める資格
認定看護師は、日本看護協会が認定する資格です。役割には実践・指導・相談があります。資格を取ることに加え、学んだ内容を患者さんへのケアやスタッフへの支援にどう生かしたいかを考えることが、分野選びの出発点になります。日本看護協会:認定看護師
「資格があれば給与が上がる」「夜勤がなくなる」とは限りません。現在の職場で期待される活動、専門活動に使える時間、手当の条件まで確認してから計画を立てましょう。
認定看護師になるまでの4ステップ
1.希望分野と、必要な経験を確認する
基本要件は日本の看護師免許と、免許取得後の通算5年以上の実務研修です。そのうち3年以上は、希望する認定看護分野の実務研修が必要です。年数に加え、分野ごとに求められる経験の内容も確認してください。日本看護協会:資格取得の流れ・教育機関
勤務歴を「施設名・所属部署・期間・経験した看護」に分けて書き出してみましょう。非常勤勤務、休職期間、部署をまたぐ経験の扱いに迷う場合は、自己判断で年数を換算せず、応募する教育機関と最新の手引きで確認します。
2.日本看護協会が認定する教育課程を選ぶ
認定看護師教育機関の認定主体は日本看護協会です。受講先を探すときは、協会が公開している教育機関情報から希望分野を確認し、各校の募集要項に進みましょう。日本看護協会:教育機関の認定審査
学校名だけで決めず、出願資格、募集年度、開講日、通学・実習の場所、選抜方法を一組で確認します。同じ学校でも、募集する分野や日程が変わる可能性があります。
3.受講中の勤務と生活を調整して、教育課程を修了する
授業日だけでなく、実習、課題、自宅での学習にも時間が必要です。オンライン授業があっても、すべてを自宅で完結できるとは限りません。
勤務先には、募集要項と日程表を見せて相談しましょう。「勉強を頑張ります」だけでなく、「この期間は実習があるため勤務を調整したい」と伝えると、必要な支援を具体的に話せます。
4.認定審査に申請し、合格後に登録する
教育課程を修了しただけで認定看護師になれるわけではありません。申請書類を準備し、認定審査を経て登録します。申請期間、費用、提出方法は、受験年度の案内で確認してください。日本看護協会:認定審査
学校の入学試験と、日本看護協会の認定審査は別です。カレンダーにはそれぞれの締切を記録し、証明書の発行に必要な時間も見込んでおきましょう。
A課程とB課程の違いを確認する
| 項目 | A課程 | B課程 |
|---|---|---|
| 特定行為研修 | 教育に組み込まれていない | 教育に組み込まれている |
| 開講期間 | 6か月以上1年以内 | 1年以内 |
| 教育時間 | 600時間以上 | 800時間程度に加え、特定行為研修の区分別科目の実習時間 |
上の表は日本看護協会の教育機関案内を整理したものです。実際の受講日程や履修内容は各教育機関で確認してください。日本看護協会:A課程・B課程の教育機関
A課程修了者を対象とする認定審査は2029年度までですが、A課程の認定更新・再認定審査は継続すると案内されています。「2029年に全員の資格がなくなる」という意味ではありません。すでにA課程の資格を持つ方は、更新とB課程への移行を分けて確認しましょう。日本看護協会:制度改正と移行
費用は「学費・生活費・減る収入」を分けて計算する

必要な金額は、教育機関と勤務先の支援によって変わります。「認定看護師は一律○万円」と決めず、候補校の募集要項を見ながら次の表を埋めてください。
| 計算する項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 入学まで | 選考料、入学金、出願書類・試験会場への交通費 |
| 受講中 | 授業料、教材、実習に伴う費用、交通・宿泊費 |
| 生活 | 通常の生活費、二重生活になる場合の住居費 |
| 収入の変化 | 給与や賞与の扱い、夜勤手当などの減少 |
| 認定と継続 | 認定審査・登録、取得後の研修・更新に必要な費用 |
学校に払う費用と、受講中に不足する生活費を足し、勤務先などから受けられる支援を引くと、自己資金の見通しを立てやすくなります。支援の入金時期が遅い場合は、立て替える資金も必要です。
日本看護協会の認定看護師教育課程奨学金は、学費・生計費を対象とする貸与の制度です。返済不要の補助金と混同せず、対象者、返還方法、募集時期を確認しましょう。日本看護協会:認定看護師教育課程の奨学金案内
分野選びは「気になる資格名」から、実際の看護へ戻って考える
たとえば、「症状によるつらさを抱える患者さんへの関わりを深めたい」「スタッフから受ける相談に、もっと根拠を持って答えたい」といった場面を書き出してみてください。
その場面と、教育課程で扱う内容がつながるかを確認します。名称が似ていても、分野の範囲や学ぶ内容は同じとは限りません。B課程の分野別カリキュラムも判断材料になります。日本看護協会:B課程の教育基準カリキュラム
資格名の人気や「取得しやすそう」という印象だけで選ばず、受講後にどんな活動をしたいか、現在の経験をどう生かせるかを考えましょう。専門看護師も気になる場合は、認定看護師と専門看護師の違いで教育と役割を比較できます。
職場には、受講前と取得後の支援をセットで聞く

「資格取得支援あり」という言葉だけでは、実際に使える条件は分かりません。上司や看護部との面談では、次の項目を具体的に確認しましょう。
- 利用できる職員の条件:勤続年数、選考、推薦の要否
- お金の支援:対象費用、上限、支払時期、返還条件の有無
- 勤務の調整:研修・休職・休暇の扱い、受講中の給与、実習期間の対応
- 経験を積む場所:希望分野への配属、異動の相談時期、指導を受ける体制
- 取得後の活動:配属、専門活動に使える時間、相談窓口、役割と手当
たとえば「取得後は病棟業務と専門活動を兼ねる場合、活動時間はどのように確保していますか」と聞くと、自分の働き方を具体的に想像できます。
異動や転職は、学ぶ環境を整えるための選択肢
必要な経験を積めない、受講時期と勤務の調整が難しいときは、まず院内の異動や支援制度を相談してみましょう。資格を目指すからといって、すぐ退職する必要はありません。
転職も検討するなら、「認定看護師になりたい」だけでなく、希望分野、今までの経験、受講を考える時期、必要な支援を整理して求人を確認します。入職直後に制度を利用できるか、希望部署への配属が確約されるかは、別々に確認してください。
求人探しや勤務条件の確認を手伝ってほしい方は、看護roo!転職とレバウェル看護の比較・選び方を参考にしてください。資格取得支援のある求人や希望分野への配属を、必ず紹介・保証できるという意味ではありません。応募前に、求人先の具体的な条件を確かめましょう。
よくある質問
働きながら目指せますか?
教育課程の日程と勤務先の調整次第です。オンライン授業の有無だけで決めず、通学日、実習期間、課題に使う時間を確認してください。勤務を続ける案、研修として通う案、休職する案を、収入と生活の両面で比べてみましょう。
資格取得後も更新が必要ですか?
5年ごとの認定更新があります。必要な実績、申請期間、延長や再認定の扱いは最新の手引きで確認してください。取得した時点で次の更新時期を記録し、研修などの証明を保管しておくと準備を進めやすくなります。日本看護協会:認定看護師の更新審査
まだ希望分野を決められません
まず、仕事で深く学びたいと感じた場面を3つ書き出してみてください。資格の取得を急ぐより、その分野で働く先輩の活動や教育内容を知ることが役立ちます。看護師の自己分析の進め方も、希望を整理する手がかりになります。
確認日:2026年9月7日。制度と募集条件は変更されるため、出願・申請前に対象年度の公式案内を確認してください。