看護師を辞めたいときに|休む・異動する・転職する前に整理したいこと

看護師を辞めたいときに|休む・異動する・転職する前に整理したいこと

「辞めたい」と思っても、患者さんや同僚のことが気になって動けない。今の職場がつらいのか、看護師の仕事そのものを離れたいのか、分からなくなることもあると思います。

すぐに退職か継続かを決めなくても構いません。まず体調と安全を確認し、何が負担なのか、今の職場で変えられることがあるかを分けて考えましょう。この記事では、相談先と選択肢、退職を決める前の確認点を紹介します。

体調に不調があるなら、転職活動より先に相談する

眠れない、食事が取れない、出勤前に強い動悸や吐き気がする、気分の落ち込みが続く。そのような状態では、気力だけで勤務や転職活動を続けようとせず、医療機関や産業保健スタッフに相談してください。

不調の原因や必要な休養は、記事だけで判断できません。上司に伝えにくければ、人事、職場の相談窓口、外部の相談先を利用できます。厚生労働省・こころの耳の相談窓口案内

休職制度の有無、利用条件、休職中の収入や復帰の手続きは職場や加入制度によって違います。退職届を出す前に、利用できる制度を確認することも一つの選択です。今は休養が必要だと言われている場合、応募を急ぐ必要はありません。

辞めたい理由を、5つに分けてみる

ノートで状況を整理する様子
困っていること確認・相談の方向
人間関係や言動相手、場面、起きたことを整理し、職場内外の相談窓口へ
夜勤・残業・休日回数、時間、勤務の並びを確認し、勤務調整を相談する
業務や医療安全への不安担当範囲、教育、確認先、応援体制を見直す
給与・評価基本給と手当、評価基準、希望する役割を確認する
仕事内容や将来像続けたい看護と変えたい条件を整理する

いくつか重なっていても大丈夫です。例えば「夜勤がつらい」なら、夜間に働くこと自体が負担なのか、休憩が取れないことや相談相手がいないことが負担なのかで、必要な対策が変わります。

経験年数だけで悩みを決めつける必要はありません。新人には教育、中堅には役割調整、ベテランには体力の問題と固定せず、今の自分が困っている具体的な場面から考えましょう。

夜勤の働き方の見直し残業の確認・相談方法では、勤務条件を整理する質問を紹介しています。

「今の職場を辞める」と「看護師を辞める」は分けて考える

看護師の仕事に関われる場所は一つではありません。現在の部署や勤務時間が合わないことと、これからも看護を続けられないことは同じではありません。

例えば、患者さんの話を聞くことは続けたいけれど夜間勤務は難しい、臨床は続けたいけれど今の教育体制では不安が強い、といった整理ができます。

ただし、病棟から外来へ移れば必ず楽になる、施設なら責任が軽いというわけではありません。施設の名前より、実際の担当業務と支援体制を確認してください。看護師に向いていないと感じたときの整理方法も参考になります。

休養・異動・勤務変更・転職を比較する

選択肢確認すること
休養や休職医療機関の助言、職場の制度、期間、収入、復帰時の相談
同じ職場での業務調整担当、指導、夜勤回数などを誰がいつ見直すか
異動希望先の募集枠、実際の勤務、教育、異動可能時期
雇用形態の変更勤務日数、給与、休暇、社会保険などの条件
看護師として転職変えたい条件、応募先の実態、入職までの予定
看護以外の仕事仕事内容、応募資格、収入、必要な学習や経験

産業看護師や保育園の看護師などは、病院とは別の場所で看護職として働く選択肢です。「看護師以外の仕事」と混同せず、資格をどう使う仕事なのかを確認しましょう。

どれかを選んだら他を一切検討できないわけではありません。体調への対応を進めながら、異動の可能性や他の職場の条件を確認することもできます。

ハラスメントが疑われるときは、直属の上司以外にも相談できる

人格を否定する発言、威圧的な言動、性的な言動、業務上必要な情報を与えられないなどで困っている場合、まず具体的に起きたことを記録し、相談先を確保しましょう。自分だけで法的な該当性を判断する必要はありません。

日時、場所、発言や行動、同席者、その後の業務や体調への影響を整理します。院内の窓口に加え、労働局など外部へ相談する方法もあります。相談内容の共有範囲や、今後どのように対応してほしいかも伝えてください。厚生労働省・ハラスメントで悩んでいる方へ

相手が直属の上司であれば、必ずその人から相談を始めなければならないわけではありません。危険や不調が強いときに、事実の記録を完璧にそろえるために相談を遅らせないでください。

退職を決める前に確認すること

退職を選ぶ場合は、契約や就業規則、希望する退職日、残っている有給休暇、引き継ぎを確認します。人員補充が終わるまで無期限に待つという前提で予定を立てる必要はありません。契約期間の有無などで扱いが変わるため、揉めている場合は個別に相談しましょう。厚生労働省・退職と解雇

生活面では、次の給与が入るまでの生活費、退職後の健康保険・年金、税金、利用できる給付を確認します。家族の扶養なども含め状況で手続きが変わるので、「退職後は全員同じ負担」と考えず、加入先や公的窓口に問い合わせてください。

健康上の理由で休む場合と、すぐに求職活動ができる場合では利用する制度の確認も異なります。受給できる金額や開始時期を自己判断で収入に織り込まないようにしましょう。

求人を探す相談と、健康・労働問題の相談を使い分ける

働くうえでの困りごとを相談する様子

健康の相談は医療機関や産業保健、労働条件のトラブルは労働相談窓口、仕事探しはナースセンターや求人紹介など、目的に合う窓口を選べます。総合労働相談コーナーでは、職場の問題について相談できます。

看護職の就業相談をしたい場合は、都道府県のナースセンターも選択肢です。

別の職場への応募を考えられる状態で、求人紹介や応募準備の支援を希望するなら、看護roo!転職とレバウェル看護の比較・選び方を参考にできます。紹介サービスは治療や労働紛争の解決を担う窓口ではないため、必要な相談を並行して進めてください。

よくある質問

1年目で辞めたいと思うのは甘えですか?

年数だけで判断できません。教育や担当業務が自分の経験に合っているか、質問できるか、体調に影響が出ていないかを確認しましょう。「まず3年」という言葉だけで、自分の状態を後回しにする必要はありません。

次の職場を決めるまで辞めてはいけませんか?

収入をつなげるために在職中に探す方法もありますが、健康や安全への対応が必要な場合は別です。体調、使える制度、生活費を整理し、自分の状況に合う順序を考えてください。

何がつらいか、うまく説明できません。

最初から整理できていなくても相談できます。「眠れていない」「出勤のことを考えるとつらい」「ここ数回の勤務が特に苦しかった」など、伝えられることから話してください。

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