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「自分が辞めたら、残ったスタッフに迷惑がかかる」
「ここまで続けたのに、今さら職場を変えていいのかな」
「もう新人じゃないんだから、自分で何とかしないと」
そんな気持ちで、つらさを抱えたまま働いていませんか。
僕は、同じ職場で頑張り続けてきたことには、ちゃんと意味があると思っています。経験を重ね、患者さんと向き合い、チームを支えてきた。その積み重ねを否定したいわけではありません。
そのうえで伝えたいのは、これから働く場所も、自分で選んでいいということです。
今日、退職を決める必要はありません。まずは、自分に合う働き方がほかにもあるのか、知るところから始めてみませんか。
頑張ってきた人ほど、職場を変えることに迷うかもしれない
「石の上にも三年」「置かれた場所で咲きなさい」。
そうした言葉に励まされて、苦手な仕事を覚えたり、しんどい時期を乗り越えたりした人もいると思います。僕も、配属された場所で学ぼうとする姿勢は大切だと考えています。
ただ、続けることを大事にするあまり、「つらいけれど、ここにいなければいけない」と感じるようになっているなら、一度立ち止まってほしいんです。
後輩が頼ってくれる。任される役割もある。周りの忙しさが分かるから、自分の希望を後回しにしてしまう。
それは、あなたが仕事や周りの人を大切にしてきたからかもしれません。でも、その気持ちと、自分が無理なく働き続けられるかどうかは、両方とも考えていいことです。
魚に必要なのは、泳げる場所かもしれない

僕は、職場との相性を考えるとき、魚を思い浮かべます。
魚が陸の上で苦しそうにしていたら、「もっと頑張って」と声をかけるだけでは、その魚は楽になりません。まずは泳げる場所を探しますよね。
看護師として働く場所を考えるときにも、似た視点があっていいと思うんです。
同じ看護師でも、担当する仕事、勤務時間、相談できる相手、教育の受け方は職場によって違います。今いる場所で苦しんでいることだけで、自分の可能性を決めなくていい。
もちろん、どんな魚にも同じ水が合うわけではありません。「病棟から離れれば楽になる」「この診療科なら自分に向く」と決めつけず、自分に必要な条件を確かめていくことが大切です。
「辞めるかどうか」の前に、知っておきたい3つのこと
1.今の職場で変えられたら、続けたいことはあるか
例えば、夜勤の回数、役割の重なり、相談のしにくさ。
何が変われば続けたいと思えるのか、短く書いてみてください。勤務の調整や異動について相談する材料になります。
反対に、相談しても変わらなかったことがあるなら、それも大事な情報です。次の職場で確認したい条件にできます。
2.次の職場に求めたい条件は何か
「とにかく良い職場」では、何を比べたらよいか分かりません。
「夜勤を月に何回までにしたい」「経験のない業務を教えてもらいたい」「困ったときに相談できる人がいてほしい」など、具体的にしてみます。
経験年数が長くても、未経験の仕事には準備や支援が必要です。転職先で最初から何を任されるのか、どんな教育を受けられるのかも、聞きたいことに入れておきましょう。
詳しく整理したい方は、看護師の自己分析の5ステップも参考にしてください。
3.転職の準備で、何が分からないのか
師長にどう伝えるのか。次の入職日まで間が空いたら、保険や年金はどうするのか。退職するときに、どんな書類を受け取るのか。
「転職が怖い」という気持ちの中に、手順が分からない不安が混ざっていることもあると思います。
分からないことを一つずつ確認すると、今の職場に残る場合も、別の職場を探す場合も、判断する材料が増えます。
全体の順番を知りたい方は、看護師の転職の進め方・6ステップへ。師長への伝え方が気になる方は、退職理由の伝え方と引き止めへの対応も確認できます。
最初の30分は、このメモを作るだけでいい
いきなり履歴書を書いたり、応募したりしなくても大丈夫です。次のメモを一つ埋めるところから始めてみてください。
| 書き出すこと | 記入例 |
|---|---|
| 今、負担になっていること | 夜勤に加えて、複数の役割を同時に任されている |
| これからも大切にしたいこと | 患者さんに説明する時間を取りたい |
| 職場選びで確認したいこと | 夜勤回数、担当する役割、入職後の教育体制 |
| まだ決めていないこと | 転職するかどうか、入職時期 |
※記入例は説明のための架空の例です。
余裕があれば、気になる求人を二つほど見て、この条件が分かるか確認してみましょう。書かれていないことは、見学や相談で聞く項目にします。
求人を見るだけなら、今の職場に退職を伝える必要はありません。体調に不安がある方は、情報収集を急がず、休むことや医療機関などへの相談を優先してください。
情報を集めるときに、転職サービスを使う方法もある
自分で調べても、求人の条件をどう読めばいいか、何を聞けばいいか迷うことがあります。そのときには、希望の整理や求人選びを相談する方法もあります。
看護roo!:職場選びと、転職の準備を相談したいとき
看護roo!は、求人探しや転職についてキャリアアドバイザーに相談できるサービスです。転職するかどうか迷っている段階の相談も案内されています。看護roo!の公式サービス案内
僕が良いと思っているものの一つが、「はじめての転職サポートブック」です。
手元の冊子には、求人の探し方や応募書類だけでなく、退職の伝え方、入職の準備、保険や年金などの手続きもまとまっています。
例えば、退職を切り出すのが不安なら伝え方の項目を、次の入職までの準備が気になるなら手続きの項目を読む。自分の不安から読む場所を選べます。
ネットで個別に調べる方法もありますが、「転職の前後に何を確認すればよいか」を一冊で見渡せるところに価値を感じています。何から調べればよいか分からない人には、準備の見通しを立てる助けになると思います。
ここで紹介しているのは、手元の冊子(奥付に2022年10月初版と記載)の内容です。冊子を希望する場合は、現在の配布条件・申し込み方法・配布中の版を確認してください。保険や給付の制度は変わるため、具体的な手続きは最新の公的案内や窓口でも確認しましょう。
レバウェル看護:求人の条件を調べ、相談しながら比較したいとき
レバウェル看護は、情報収集のみの相談も案内しています。求人を検索して条件を見たり、LINEでキャリアアドバイザーと連絡を取ったりできます。レバウェル看護の公式サイト・公式LINEの案内
自分で探した求人だけでは分からない点を、具体的な質問にして相談すると使いやすいと思います。
どちらを利用する場合も、最初に「今は情報収集の段階です」「転職するかどうかも含めて考えています」と伝えて構いません。電話の対応が難しければ、連絡方法や時間帯の希望も伝えてください。希望どおりに連絡できるかは、担当者と確認しておきましょう。
例えば、こんな伝え方です。
今の働き方を見直したくて相談しました。転職はまだ決めていません。夜勤回数と教育体制を中心に、選べる職場を知りたいです。連絡はLINEを希望しています。電話が必要な場合は、先に時間を相談させてください。
※相談メッセージは説明のための作例です。
迷ったら、今の自分に必要な情報から
- 何を変えたいか整理したい:自己分析の5ステップ
- 転職活動の順番を知りたい:準備から入職までの進め方
- 相談先を比較したい:看護roo!とレバウェル看護の選び方
すべてを一度に読む必要はありません。今いちばん気になる項目から確認してみてください。
これまでの頑張りを、これからの選択に生かしてほしい
今の職場で働き続けることも、異動を相談することも、別の職場を探すことも、選択肢です。
僕が伝えたいのは、「耐えるのが当たり前だから」という理由だけで、自分の希望をしまい込まなくていいということ。
これまで頑張ってきた自分を認めたうえで、これからはどんな場所で、どんなふうに看護を続けたいのか。
まずは、その希望を一つ書いてみてください。自分が泳げる場所を知るための、最初の一歩になると思います。
※サービス情報の確認日:2026年9月11日。はやぴんの考えと公式情報をもとに構成しています。