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面接では、良く見せようとするほど「夜勤も残業もできます」「すぐに一人で対応できます」と無理な約束をしてしまうことがあります。でも、採用された後に続けられない条件まで引き受ける必要はありません。
看護師の面接は、自分の経験を伝えると同時に、仕事内容や教育、勤務条件が合うかを確認する機会です。この記事では、準備しておきたい質問、回答の組み立て方、職場に確かめたいことを整理します。
面接前は、3枚のメモを用意する

応募先の情報をすべて暗記するより、経験・応募理由・確認事項を分けてメモにすると、話す内容を整理しやすくなります。
| メモ | 書くこと |
|---|---|
| 経験 | 配属部署、担当業務、自分が工夫した行動、指導を受けたい内容 |
| 応募理由 | 働き方を変えたい理由、応募先で確認した仕事内容との接点 |
| 確認事項 | 配属、教育、夜勤、勤務時間、給与など、判断に必要な未確認点 |
履歴書・職務経歴書の控えを読み、年月や役割に食い違いがないか確かめてください。求人情報は保存し、面接で聞いた内容との違いも後で確認できるようにしておきましょう。
経験を言葉にする準備は、自己PRの書き方と志望動機の例文・考え方も参考になります。
面接で想定しておきたい6つの質問
以下は準備用の質問例です。すべての面接で同じ順番・内容が聞かれるという意味ではありません。
1.自己紹介をお願いします
氏名、主な勤務分野、担当した仕事を短く説明し、挨拶につなげます。時間の指定があれば従い、指定がなければまず短く話して、追加の質問に答える形で構いません。
○○と申します。これまで一般病棟で、患者さんの状態観察や日常生活への援助、入退院時の説明を担当してきました。本日は、これまでの経験と貴院での仕事内容についてお話しできればと思っております。よろしくお願いいたします。
この例は架空です。年齢、出生地、家族構成を自己紹介に必ず含める必要はありません。仕事に関係する経験を中心に、自分の事実に置き換えてください。
2.なぜ当院・当施設へ応募したのですか
「選んだ理由→自分の経験→入職後に取り組みたいこと」の順に説明します。理念だけでなく、採用ページや見学で確認した仕事との接点を一つ伝えましょう。
実際には確認できていない教育制度や配属を、あるものとして話さないようにしてください。「求人票で○○を拝見しました。実際の担当範囲も伺いたいです」と、確認につなげる方法もあります。
3.退職・転職を考えた理由を教えてください
理由を無理にキャリアアップへ置き換えず、課題と今後の希望を分けます。例えば、勤務時間の見通しを持ちにくかったなら、次の職場ではどの条件を確認しているかまで伝えます。
これまでの勤務では、生活との両立に必要な時間を確保することが難しくなりました。今後は勤務時間と担当業務を確認し、経験を活かしながら継続して働ける環境を選びたいと考えています。
これも架空の表現例です。実際に相談していない勤務調整を「何度も相談した」と付け加えたり、辞めた理由と異なる事情を作ったりしないでください。退職理由の整理と伝え方も参考にできます。
4.得意なこと・苦手なことは何ですか
「責任感があります」の一言で終えず、その言葉につながる行動を説明します。苦手なことは、仕事への影響と実際に行っている対処を一緒に整理しましょう。
例えば、複数の依頼が重なると迷いやすい場合は、優先順位を確認する、早めに相談するなど、自分が行っている方法を説明します。短所を無理に長所へ言い換えるより、どこで確認が必要になるかが伝わる内容にします。
5.この業務は経験がありますか
継続して担当していた業務、指導を受けながら行った業務、見学・研修だけの経験を分けます。ブランクがある場合は、最後に担当した時期と、再確認したい内容も伝えましょう。
経験がある業務でも、施設によって手順や使う物品は異なります。「経験はありますが、入職後は貴院の手順を確認したいです」と伝えることもできます。知らない内容を推測で答えたり、未経験の技術を実施できると約束したりしないようにしてください。
6.今後、どんな働き方をしたいですか
管理職や資格取得を希望していなくても、架空の目標を作る必要はありません。説明の工夫を深めたい、担当業務を確実に身に付けたい、生活と両立しながら看護を続けたいなど、自分の希望を具体的に話します。
長期の計画が定まっていない場合は、まず入職後に学びたいことと、そのために確認したい支援を伝えてください。
逆質問では、働き続けるための条件を確かめる

逆質問は、熱意を演出するためだけの時間ではありません。求人票や面接の説明だけでは分からなかった点を確認しましょう。給与・待遇も職場選びに必要な情報なので、一律に質問を避ける必要はありません。
| 確かめたいこと | 質問例 |
|---|---|
| 配属 | 今回の募集で想定されている配属と、その決定時期を教えてください |
| 中途入職者への教育 | 経験の確認と、一人で担当するまでの進め方はどのようになっていますか |
| 相談体制 | 判断に迷ったとき、日勤・夜勤それぞれで誰に相談できますか |
| 夜勤・オンコール | 開始の目安、担当する条件、回数や連絡対応の扱いを教えてください |
| 時間外勤務 | 勤怠の記録方法と、時間外勤務が発生しやすい場面を教えてください |
| 給与 | 提示額に含まれる手当と、固定残業代がある場合の内訳を確認できますか |
時間が限られる場合は、譲れない条件から尋ね、残りを誰にいつ確認できるか相談します。すでに説明を受けた内容も、不明点が残るなら「先ほどのお話の確認ですが」と確かめて構いません。
募集段階でも、業務や就業場所の変更の範囲などを明示するルールがあります。厚生労働省:募集時の労働条件明示を参考に、入職直後だけでなく、その後の変更についても確認してください。
家族や結婚・出産予定など、答えにくいことを聞かれたら
厚生労働省は、本人の適性・能力に関係しない家族や出生地などを把握することは、就職差別につながるおそれがあると説明しています。仕事への意欲を示すために、家族の詳しい情報を話さなければならないと考える必要はありません。公正な採用選考のQ&A
結婚・出産予定などを尋ねられて困った場合は、仕事内容の確認へ戻す答え方もあります。
勤務できる曜日や時間についてでしたら、現在の希望をお伝えできます。どの勤務条件について確認が必要でしょうか。
これは対応の一例で、同じ言い方をすれば必ず不利益を避けられるという保証ではありません。気になった質問は日時や内容をメモし、ハローワークなどへ相談できます。勤務上の希望と、採用と関係のない私生活の詳しい情報は分けて考えましょう。
前日・当日は、指定された準備を優先する
- 日時、会場、受付方法、担当者と連絡先を確認する
- 提出書類、免許証の写しなど、指定された持ち物をそろえる
- 服装や見学時の注意事項があれば、その案内に従う
- 移動経路と所要時間を確認し、遅れそうな場合は分かった時点で連絡する
- オンラインなら音声・映像・通信、接続先、周囲に情報が映り込まないかを確かめる
名刺入れや靴磨きシートまで、全員が必ず用意するわけではありません。服装も男女別の細かな決まりを増やすより、応募先の案内、清潔さ、移動や見学に支障がないかを確認してください。
面接中に答えがまとまらなければ、「少し考える時間をいただけますか」と区切って構いません。質問が聞き取れなかったときは聞き直し、自分の経験にない内容はそのまま伝えましょう。
面接後は、回答できたかだけでなく条件を振り返る
帰宅後は、説明された仕事内容、給与、教育、勤務時間、未確認の条件をメモします。「印象が良かった」だけで判断せず、入職する場合に困りそうな点が残っていないかを確かめてください。
お礼メールは一律の必須手続きではありません。送る場合は指定の連絡経路で簡潔に伝え、面接官や他の担当者へ重複して送る必要はありません。選考結果の連絡方法と予定日を確認し、予定を過ぎても連絡がない場合は担当窓口へ問い合わせましょう。
求人紹介と面接準備を一緒に相談したい方は、看護roo!転職とレバウェル看護の比較・選び方を参考にしてください。利用する場合も、担当者の助言をそのまま暗記せず、自分の経験・希望と合っているか確かめて臨みましょう。